アニメ会社員の日常。

お笑い芸人とジャニーズWESTを生きがいとする契約社員。

私が通っていた養成所2つ目①

プロフィット養成所について。

今回は、本科についてです。

  1. カリキュラム
  2. 本科から入るには・基礎科からあがるには
  3. 基礎科との違い
  4. 個人的な感想

上記3つの項目にわけて書いていきます。

 

1.カリキュラム

実際のレッスン内容ですが、アフレコ形式、マイク前でのレッスンになります。

 

  1.外郎売

1,2回しかやりませんが、アフレコブースにてマイク前で行います。

ちなみに、みんなに見られながらやるので、緊張感があります。演出すると◎

  2.滑舌台詞

最初の内は、基礎科の時にもらった滑舌台本をみんなで読みます。

ただ、本科はスピード感があるので、こちらも早々に終わります。

  3.アニメのアフレコ台本

ショートアニメのアフレコを行います。講師の方が配役を決め、行います。

  4.海外のテレビショッピングの台本

よくある海外の通販番組の吹き替えをやります。これについても、どこまでを誰がやるか、講師の方が指定します。

  5.洋画の吹き替え

こちらは、挙手制でやりたい役をやらせてもらえます。

  6.ボイスサンプル文の作成、収録

所属オーディションの際に必要なボイスサンプルを講師の方の前で披露します。

  7.所属オーディション

自分が考えてきた、原稿を読み、オーディションを行います。

 

以上になります。

どの科よりももりだくさんでスピード感があります。

また、隔週で、レッスンとは、別に特別授業があり、声優の島本須美さんにご指導いただきます。ここでは、マイク前の演技よりも、体を使った芝居が多かったです。

演技以外にも、歌唱、自己PRの披露、ボイスサンプルの披露など、オーデションに向けてのレッスンがあります。

2.本科から入る方法・基礎科から本科にあがる方法

まず本科から入る方法ですが、養成所に入所する際に、本科からを希望すると、書類審査を通って方のみ、本科オーディションを受けることができます。

ただ、難関です。

本科からの入学者は、極端に、声に特徴がある、もしくは何かしら、オーディションで入賞していたり、元養成所生、子役経験者など、すでに何かしら持っている人でないと入ることができません。1年でも成果が出るだろうと可能性を秘めている人のみ入所できます。

 

次に基礎科から本科にあがる方法は、1年を通しての総合成績になります。

1年間の成果で可能性があると認められれば、入所することができます。

ただ、プロフィットの本科にあがれるのは、クラスで1人未満です。

つまり誰も上がれないクラスもあります。

ですが、本科に行けない人の中でも、プロフィットの系列事務所、リンク・プランの養成所に入学できるパターンもあります。人数は、クラスで2~3人です。

 

上記2つの方法で入学することができます。

 

3.基礎科との違い

基礎科との違い1つ目は、マイク前で実践的なレッスンが行われるということです。

アニメのアフレコ、洋画の吹き替え等、実際に映像にあわせて芝居をするということが学べます。基礎科の時は、一切ありませんので、皆さんが求めるレッスンを受けることができます。

違い2つ目は、社長、マネージャーがレッスンを見に来るということです。

(ちなみに社長はめちゃくちゃ怖いです笑愛故ですが笑)

基礎科の際は、一切見に来ません。

ですが、本科は定期的に社長と、マネージャーがレッスンを音響ブースで見ています。*1

そして、養成所生にも仕事を振られるときがあります。

私の期でも、一人、養成所生の時に、ドラマCDのガヤとしてプロの現場に出向いていました。現在大活躍中の新人声優さんです。

ですので、いかに1回1回のレッスン気を抜かないかがポイントになってきます。

違い3つ目は、「自分が」の精神が求められるということです。

基礎科の際は、クラス全員平等に講師の方から、ご指導いただけますが、

本科の場合は、やる気がない人は一切いないので、いかに自分をアピールするか、吸収するか前のめりにレッスンを受けるかが重要になってきます。これは当たりまえのことなんですけどね笑

基礎科にも言えることなのですが、レッスンまでにいかに準備してくるかが当日の評価に繋がります。

 

4.個人的な感想

プロフィットの本科は、プロを意識することができる養成所だと思います。

実際アフレコをするというのも一つありますが、人に評価され、それが仕事につながる、そして「選ばれる人」と「選ばれない人」が明確にわかる場所だと思います。余談ですが、私が、ドロップアウトした理由として、先ほどもあげましたが、現在プロで活躍している子が同じクラスだったのですが、その子の領域に私は近づけないなと思ったからです。全く同じ時期に基礎科に入り、本科にあがってここまで差がついているというのを目の当たりにし、残りの期間で、自分はそこまで上り詰める努力ができないなと感じました。プロの世界では彼女のような人がたくさんいてそしてさらに高みを目指している人が何人もいると考えると、客観的にみて、あぁ、私は、この世界では生き残れないなと思いました。ただ芝居をやることが好きなだけでそれを仕事にできる器ではないんだと思い、途中で養成所をやめ、就職しました。

事務所自体の傾向として、貪欲で、前のめりで、努力家な方が上に上がれると思います。個人的にですが、その事務所の社長の人柄によって、各事務所のカラーが出るのではないかなと思います。選んでるのは社長ですしね!笑

熱い心を持ち、向上心にあふれる人であれば、良い養成所ではないかなと思います。

以上が私の養成所ライフでした!

次回からは、その他の養成所についても、ご紹介できればと思います。

 

 

 

 

 

 

*1:音響ブースとは、アフレコブースに指示を出す場所になります。実際の現場だと、音響監督、プロデューサー等が収録を聞いているスペースです。