声優養成所の選び方
声優養成所の選び方についてですが、
実は、養成所のカリキュラムに差はありません。赤坂は、実際に2種類の養成所に通ってみたり、体験入学に行ってみたり、他の養成所に行っている友達に話を聞いてみたのですが、
やっている内容はほぼほぼ同じでした。
(知らないところもあるので一概には言えませんが・・・。)
ただ、大きく違うのは、直属の声優事務所の特色が違うということです。
例えば、アイドル売りを強く行っている事務所、舞台や俳優業にも力を入れている事務所、ナレーターなどが多く所属している事務所など、事務所によって強い分野があります。
自分がどういう声優になりたいのか、養成所に入る前に考えてみると選びやすくなると思います。例えば、自分がアイドル声優になりたいのに、ナレーターの仕事が多い事務所に入っても、アイドルの仕事はできません。所属している人がどういう仕事をしているのかよくみることが大切です。
また、自分の声質を知ることもとても大切です。声優:石川界人さんの声優養成所の選び方がとても賢いと思ったのでご紹介します。石川さんが事務所に所属するまでの流れが下記になります。
- 自分の声質を知る
- 自分の声質と同じタイプの役者が少ない事務所の養成所に入る
- 養成所時代にオーディションを受けて仕事を得る
- .事務所に所属
(ちなみに赤坂は石川さんの事務所の養成所に通っていました笑)
まず、
1.自分の声質を知る
「自分はこういう役がやりたい!」という願望はとても大事なのですが、『事務所に所属する』という段階では一旦おいておいてください。事務所に入るのに最も重要なのは、自分の声質が、どの役柄にあうか把握することです。声質がわからない場合、極端な話、声が低いか高いかで判断するだけでもOKです。声質を知るということはとても重要なことです。この項目については今後、深堀していければと思います。
2.自分の声質と同じタイプの役者が少ない事務所の養成所に入る
ここが石川さんの賢いポイントなのですが、
事務所内でライバルがいない養成所に入学したということです。
多くの声優事務所には複数人声優さんが所属しています。多くの作品は、テープオーディションによって一次審査が行われます。その際、各事務所に案内が行くのですが、まず、事務所内でこの役はこの人に受けさせようと精査されます。
例えば・・・
あなたが声が高かったとします。
ですが、あなたが所属した事務所にはあなた以外にも声の高い人がたくさんいます。
となると、事務所は誰にオーディションを受させるか事務所内で選ぶ必要があります。
逆のパターンで考えると、
あなたが所属した事務所にはあなた以外に声の高い人がいません。
となると、必然的にあなたにオーディションを受けさせるという流れになります。
つまり、事務所内での精査がなくなり、オーデションを受けるチャンスが、増えるということになります。声が高い役のオーデションはすべてあなたが受けれることになります。
めちゃくちゃ賢いですよね?笑
ここでは、わかりやすいので、声の高低で話していますが、細分化していくと、可愛い元気な女の子が得意なのか、おとなしい清楚な女の子が得意なのかという風になってきます。
1.の重要さがわかったでしょうか・・?
自分の声の特性をつかむだけで、チャンスが倍になるということです。
3.4.については石川さんがすごすぎるので、
後々はなすとして、上記でも説明した通り、養成所選びを真剣にやるだけでチャンスが何倍にも変わってくることおわかりいただけたでしょうか?それでなくても、運の世界なので、つかめるチャンスはつかんでいきましょう!
- 自分がどういう声優になりたいのか
- 自分の声質を知る
以上の2点が声優になるための第一歩です。
ここで注意する点は、「自分がやりたい役」と「自分が得意な役」はイコールではありません。イコールな人もいますが、それは特例です。
例えば、ジャンプの主人公キャラをやりたいが、自分の声質が渋い声だった場合、
自分の得意な役はなんでしょうか・・・?答えは明白だと思います。
キャリアを積んで人気になったとき、
渋くてもジャンプの主人公できるんじゃないか・・・?とオファーをいただくことはあるかもしれません。ですが、その前段階では、一旦やりたい役をおいておきましょう。
自分の特性をつかんで、自分は何ができるのか考えることが事務所所属への第一歩です。
次回は、私が実際通っていた声優養成所についてお話いたします。
私が声優を目指す際に読み込んだ本はこちらです。
めちゃくちゃ参考になります。